春樹 村上 - 1Q84

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1Q84: краткое содержание, описание и аннотация

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「電話でも簡単に話しましたけど、この『空気さなぎ』のいちばんの美点は誰の真似もしていない、というところです。新人の作品にしては珍しく、<���傍点>何かみたいになりたい</傍点>という部分がありません」、天吾は慎重に言葉を選んで言った。「たしかに文章は荒削りだし、言葉の選び方も稚拙です。だいたい題名からして、<���傍点>さなぎ</傍点>と<���傍点>まゆ</傍点>を混同しています。その気になれば、欠陥はほかにもいくらでも並べ立てられるでしょう。でもこの物語には少なくとも人を引き込むものがあります。筋全体としては幻想的なのに、細部の描写がいやにリアルなんです。そのバランスがとてもいい。オリジナリティーとか必然性とかいった言葉が適切なのかどうか、僕にはわかりません。そんな水準まで達していないと言われれば、そのとおりかもしれない。でもつっかえつっかえ読み終えたとき、あとに<���傍点>しん</傍点>とした手応えが残ります。それがたとえ居心地の悪い、うまく説明のつかない奇妙な感触であるにしてもです」

 小松は何も言わず天吾の顔を見ていた。更に多くの言葉を彼は求めていた。

 天吾は続けた。「文章に稚拙なところがあるからというだけで、この作品を簡単に選考から落としてほしくなかったんです。この何年か仕事として、山ほど応募原稿を読んできました。まあ読んだというよりは、読み飛ばしたという方が近いですが。比較的良く書けた作品もあれば、箸にも棒にもかからないものも——もちろんあとの方が圧倒的に多いんだけど——ありました。でもとにかくそれだけの数の作品に目を通してきて、仮にも手応えらしきものを感じたのはこの『空気さなぎ』が初めてです。読み終えて、もう一度あたまから読み返したいという気持ちになったのもこれが初めてです」

「ふうん」と小松は言った。そしていかにも興味なさそうに煙草の煙を吹き、口をすぼめた。しかし天吾は小松との決して短くはないつきあいから、その見かけの表情には簡単にだまされないようになっていた。この男は往々にして、本心とは関係のない、あるいはまったく逆の表情を顔に浮かべることがある。だから天吾は相手が口を開くのを辛抱強く待った。

「俺も読んだよ」と小松はしばらく時間を置いてから言った。哨天吾くんから電話をもらって、そのあとすぐに原稿を読んだ。いや、でも、おそろしく下手だね。<���傍点>てにをは</傍点>もなってないし、何が言いたいのか意味がよくわからない文章だってある。小説なんか書く前に、文章の書き方を基礎から勉強し直した方がいいよな」

「でも最後まで読んでしまった。そうでしょう?」

 小松は微笑んだ。普段は開けることのない抽斗{ひきだし}の奥からひっぱり出してきたような微笑みだった。「そうだな。たしかにおっしゃるとおりだ。最後まで読んだよ。自分でも驚いたことに。新人賞の応募作を俺が最後まで読み通すなんて、まずないことだ。おまけに部分的に読み返しまでした。こうなるともう惑星直列みたいなもんだ。そいつは認めよう」

「それは<���傍点>何か</傍点>があるってことなんです。違いますか?」

 小松は灰皿に煙草を置き、右手の中指で鼻のわきをこすった。しかし天吾の問いかけに対しては返事をしなかった。

 天吾は言った。「この子はまだ十七歳、高校生です。小説を読んだり、書いたりする訓練ができてないだけです。今回の作品が新人賞をとるっていうのは、そりゃたしかにむずかしいかもしれません。でも最終選考に残す価値はありますよ。小松さんの一存でそれくらいはできるでしょう。そうすればきっと次につながります」

「ふうん」と小松はもう一度うなって、退屈そうにあくびをした。そしてグラスの水を一口飲んだ。「なあ、天吾くん、よく考えろよ。こんな荒っぽいものを最終選考に残してみろ。選考委員の先生方はひっくり返っちゃうぜ。怒り出すかもしれない。だいいち最後まで読みもしないよ。選考委員は四人とも現役の作家だ。みんな仕事が忙しい。最初の二ページをぱらぱら読んだだけであっさり放り出しちまうさ。こんなもの小学生の作文並みじゃないかってさ。磨けば光るものがここにはあります、なんて俺が揉み手をしながら熱弁を振るったところで、誰が耳を傾ける?俺の一存なんてものがたとえ力を持つにしても、そいつはもっと見込みのあるもののためにとっておきたいね」

「ということは、あっさりと落としてしまうということですか?」

「とは言ってない」、小松は鼻のわきをこすりながら言った。「俺はこの作品については、ちょっとした別のアイデアを持っているんだ」

「ちょっとした別のアイデア」と天吾は言った。そこには不吉な響きが微かに聞き取れた。

「次の作品に期待しろと天吾くんは言う」と小松は言った。「俺だってもちろん期待はしたいさ。時間をかけて若い作家を大事に育てるのは、編集者としての大きな喜びだ。澄んだ夜空を見渡して、誰よりも先に新しい星を見つけるのは胸躍るものだ。ただ正直に言ってね、この子に次があるとは考えにくい。俺もふつつかながら、この世界で二十年飯を食ってきた。そのあいだにいろんな作家が出たり引っ込んだりするのを目にしてきた。だから次がある人間と、次があるとは思えない人間の区別くらいはつくようになった。それでね、俺に言わせてもらえれば、この子には次はないよ。気の毒だけど、次の次もない。次の次の次もない。だいいちこの文章は、時間をかけ研鑽{けんさん}を積んで上達するような代物じゃないよ。いくら待ったってどうにもなりゃしない。待ちぼうけのまんまだ。どうしてかっていうとね、良い文章を書こう、うまい文章を書けるようになりたいという<���傍点>つもり</傍点>が、本人に露ほどもないからさ。文章ってのは、生まれつき文才が具{そな}わっているか、あるいは死にものぐるいの努力をしてうまくなるか、どっちかしかないんだ。そしてこのふかえりっていう子は、そのどっちでもない。見ての通り天性の才能もないし、かといって努力するつもりもなさそうだ。どうしてかはわからん。でも文章というものに対する興味がそもそもないんだ。物語を語りたいという意志はたしかにある。それもかなり強い意志であるらしい。そいつは認める。それがナマのかたちで、こうして天吾くんを惹きつけ、俺に最後まで原稿を読ませる。考えようによっちゃたいしたもんだ。にもかかわらず小説家としての将来はない。南京虫のクソほどもない。君をがっかりさせるみたいだけど、ありていに意見を言わせてもらえれば、そういうことだ」

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