春樹 村上 - 1Q84

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1Q84: краткое содержание, описание и аннотация

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 天吾はそれまで打楽器を演奏した経験は一度もなかったし、興味を持ったこともなかったのだが、実際にやってみると、それは彼の頭脳の資質に驚くほどしつくりと馴染んだ。時間をいったん分割して細かいフラグメントにし、それを組み立てなおし、有効な音列に変えていくことに、彼は自然な喜びを感じた。すべての音が図式となって、頭の中に視覚的に浮かんだ。そして海綿が水を吸うように、彼は様々な打楽器のシステムを理解していった。音楽教師に紹介されて、ある交響楽団で打楽器奏者をつとめている人のところに行き、ティンパニの演奏について手ほどきを受けた。数時間のレッスンで、彼はその楽器のおおよその構造と演奏法を習得した。譜面は数式に似ていたから、読み方を覚えるのはそれほどむずかしくなかった。

 音楽教師は彼の優れた音楽的才能を発見して驚喜した。君には複合リズムの感覚が生まれつき具わっているみたいだ。音感も素晴らしい。このまま専門的に勉強すればプロになれるかもしれない、と教師は言った。

 ティンパニはむずかしい楽器だが、独特の深みと説得力があり、音の組み合わせに無限の可能性が秘められている。彼らがそのときに練習していたのは、ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』のいくつかの楽章を抜粋し、吹奏楽器用に編曲したものだった。それを高校の吹奏楽部のコンクールで「自由選択曲」として演奏するのだ。ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』は高校生が演奏するには難曲だった。そして冒頭のファンファーレの部分では、ティンパニが縦横無尽に活躍する。バンドの指導者である音楽教師は、自分が優秀な打楽器奏者を抱えていることを計算に入れてその曲を選んだのだ。ところが先に述べたような理由で、急にその打楽器奏者がいなくなったものだから、頭を抱え込んでしまった。当然のことながら、代役の天吾の果たす役割が重要なものになった。しかし天吾はプレッシャーを感じることもなく、その演奏を心から楽しんだ。

 コンクールの演奏が無事に終わったあと(優勝はできなかったが上位入賞することができた)、その女教師が彼のところにやってきた。そして素晴らしい演奏だったと褒めてくれた。

「一目で天吾くんだとわかったわ」とその小柄な教師は言った(天吾には彼女の名前が思い出せなかった)。「とても上手なティンパニだと思ってよくよく顔を見たら、なんと天吾くんだった。昔よりもっと大きくなっていたけど、顔を見ればすぐにわかった。いつから音楽を始めたの?」

 天吾はそのいきさつを簡単に説明した。彼女はそれを聞いて感心した。「あなたにはいろんな才能があるのね」

「柔道の方がずっと楽ですが」と天吾は笑って言った。

「ところで、お父さんは元気?」と彼女は尋ねた。

「元気にしています」と天吾は言った。しかしそれはでまかせだった。父親が元気にしているかどうかなんて彼のあずかり知るところではないし、とくに考えたくもない問題だった。その頃には天吾はもう家を出て寮生活を送っていたし、父親とは長いあいだ口をきいてもいない。

「どうして先生はこんなところに来たんですか?」と天吾は尋ねた。

「私の姪が、べつの高校のブラスバンド部でクラリネットを吹いていて、ソロをとるから聴きに来てくれって言われたの」と彼女は言った。「あなたはこれからも音楽を続けるの?」

「脚が治ったらまた柔道に戻ります。なんといっても柔道をやっていれば、食いっぱぐれがないんです。うちの学校は柔道に力を入れていますからね。寮にも入れるし、食堂の食券も一日三食支給されます。吹奏楽部じゃそうはいきません」

「できるだけお父さんの世話にはなりたくないのね?」

「あのとおりの人ですから」と天吾は言った。

 女教師は微笑んだ。「でも惜しいわ。こんなに豊かな才能を持ち合わせているのに」

 天吾はその小さな女教師をあらためて見下ろした。そして彼女のアパートに泊めてもらったときのことを思い出した。彼女の住んでいる、とても実務的でござつばりした部屋を頭に思い浮かべた。レースのカーテンと、いくつかの鉢植え。アイロン台と読みかけの本。壁にかかっていた小さなピンク色のワンピース。寝かせてもらったソファの匂い。そして今、彼女が自分の前に立って、まるで若い娘のようにもじもじしていることに天吾は気がついた。自分がもう十歳の無力な少年ではなく、十七歳の大柄な青年になっていることにもあらためて気づいた。胸が厚くなり、髭もはえて、もてあますほど立派な性欲もある。そして彼は年上の女性と一緒にいると、不思議に落ち着くことができた。

「会えてよかった」とその教師は言った。

「僕もお会いできて嬉しいです」と天吾は言った。それは彼の本当の気持ちだった。しかしどうしても彼女の名前を思い出すことができなかった。

第15章 青豆

気球に碇をつけるみたいにしっかりと

 青豆は日々の食事に神経を遣った。野菜料理が彼女のつくる日常的な食事の中心で、それに魚介類、主に白身の魚が加わる。肉はたまに鶏肉を食べる程度だ。食材は新鮮なものだけをえらび、使用する調味料は最低限の量にとどめた。脂肪の多い食品は排除し、炭水化物は適量に抑えた。サラダにはドレッシングをかけず、オリーブオイルと塩とレモンだけをかけて食べた。ただ野菜を多く食べるというだけではなく、栄養素を細かく研究し、バランス良く様々な種類の野菜を組み合わせて食べるようにした。彼女は独自の食事メニューをつくり、スポーツクラブでも求めに応じて指導した。カロリーの計算なんか忘れなさい、というのが彼女の口癖だった。正しいものを選んで適量を食べるという感覚さえつかめば、数字なんか気にしなくてもいい。

 しかしただそのような禁欲的なメニューばかりにしがみついて生きているわけではなく、どうしても食べたいと思えば、どこかの店に飛び込んで分厚いステーキやラムチョップを注文することもある。たまに何かが我慢できないくらい食べたくなったら、身体がなんらかの理由でそのような食品を求め、信号を送っているのだと彼女は考える。そしてその自然の呼び声に従う。

 ワインや日本酒を飲むのは好きだったが、肝臓を護るためにも、また糖分をコントロールする意味からも過度の飲酒は控え、週に三日はアルコールを飲まない日をつくっていた。肉体こそが青豆にとっての聖なる神殿だったし、常にきれいに保っておかなくてはならない。塵ひとつなく、<���傍点>しみ</傍点>ひとつなく。そこに何を祀るかは別の問題だ。それについてはまたあとで考えればいい。

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